2025年度入試結果と過去問
2025(令和7)年度 神山まるごと高専の入試結果と過去問です。
基本データ
志願倍率と実質倍率
- 2023
- 2024
- 2025
- 合格者
- 44名
- 43名
- 44名
- 志願者数
(併願含む) - 399名
- 458名
- 412名
- 志願倍率
- 約9.0倍
- 約10.6倍
- 約9.4倍
- 実受験者数
- 277名
- 241名
- 200名
- 実質倍率
- 約6.2倍
- 約5.6倍
- 約4.6倍
※倍率は小数点第2位を切り捨て
入試の方針
併願が可能なA/B方式と、一次試験合格者を対象としたC方式の3つの入試を実施しました。アドミッションポリシーに定めた5つの力を一次試験と二次試験で測り、志向性や個性も含めたマッチングを多面的かつ総合的に判断する入試として行いました。
採点方式の異なるA/B方式が
同時に行われ、併願が可能
A方式
- 各評価項目の総合点でマッチ度をはかります。
B方式
- 各評価項目から、中でも秀でている部分を突出点として、
マッチ度をはかります。
A/B方式の再チャレンジ試験として、
C方式を実施
C方式
- A/B方式いずれかの一次試験合格者に対して、再度試験を行います。
学習力に特化してマッチ度をはかります
マッチングの判断方法
- 志望理由書
- 調査書
- 推薦書
- 課題レポート
- 学習プロセス
- 学力試験
- 個別課題
- 適性検査
- ワークショップ
- 面接
今年度のアップデート情報
全ての方式に学力試験(数学・国語)を導入し、
数学検定優遇制度も追加
2025年度より、A方式に加えB方式にも学力試験(数学・国語)を導入しました。これは、本校のアドミッションポリシーの「情報を適切に処理する思考力がある人」と「必要な学習を続ける意欲があり、学んだことを活かせる人」に関わる力を測るためです。
本校の学力試験では、単なる知識の有無を問うだけではなく、情報を適切に処理する思考力を評価することを重視しています。また、数学については、日頃の学習状況も踏まえた試験制度にすべく、実用数学技能検定(数検)の優遇制度を新たに設けました。準2級以上の資格を有する受験者には、数学学力試験の得点と下記を比較し、高い方の得点を採用する仕組みとしています。
- 準2級取得者
- 数学学力試験の70%の得点
- 2級以上取得者
- 数学学力試験の90%の得点
数検優遇制度を利用した受験生の割合は、全受験者の中で8.5%、合格者の中で22.7%となりました。
志望理由書を新設
2025年度入試では、志望理由書を新設し、本校の学びの特徴である「授業」「課外活動」「寮生活」の3要素を踏まえ、なぜ神山まるごと高専で学びたいのかを明確に記述することを求める形式へと変更しました。本課題では、本校での学びをどのように捉えているか(=本校の理解)、そこでどのように成長し、どんな未来を目指すのか(=あなたの意志)を具体的に表現することを求めました。また、本課題では、「8分でわかる神山まるごと高専」の動画の視聴を必須とすることによって、受験生自身が本校の教育環境を深く理解し、それを自身の学びや将来のビジョンと結びつけて考える機会となるよう設計しました。
出願書類・入試科目の内容と
入試における意図
入試スケジュール
2025年度入試スケジュールは入試要項P06-07をご覧ください。
課題レポート
A/B方式 一次試験A/B方式入試それぞれに2つの課題を課しました。課題の公開からの提出〆切までの期間は約2ヶ月です。各課題はアドミッションポリシーとのマッチ度をはかるための「評価する観点」に沿って評価しています。
推薦書
B方式 一次試験本校の推薦書は被推薦者がアドミッションポリシーとどのような点で合致しているかを書いていただくものです。今年度は、特に、モノをつくる力(=頭の中のアイディアを「カタチ」にする力)とコトを起こす力(=他者に影響を与えながら目標を達成する力)についての記述を求めました。本校の推薦書における最大の特徴は、推薦者を学校関係者に限らないとしていることにあります。学校での活動以外にも中学生の活動の場所は広がってきていると考え、先生が把握しにくい様々な課外活動での活躍も昨年と同様に記載できるようにしました。結果は、学校関係者以外の推薦者が昨年よりもさらに増え、学校関係者との割合は約1:1程度となりました。
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また従来、推薦書は厳封のうえで郵送されることが多いのですが、本校の推薦では受験生本人が推薦者を選ぶこととしたため、推薦書は封をせずに本人に渡してもらうことになっています。そのため受験生本人がいただいた推薦書を読んで、自分とアドミッションポリシーとのマッチ度が表現されているかどうかを判断した上で提出することになります。 つまり、推薦者に依存せず、受験者自身が本校にマッチしていると思う理由を考え、その理由を表現できる推薦者を自分で選び、推薦書の内容を確認した上で、責任をもって出願することが、この推薦制度のもう1つの特徴です。
学力試験
A方式 一次試験数学(60分)
-
合格者平均点:36.28点/50点満点
アドミッションポリシーとのマッチ度をはかることを目的に出題しました。「情報を適切に処理する思考力がある人」を確認するために、計算の結果だけでなく、計算の過程に着目し、原理原則を考えることができるかを測りました。
データの活用分野でも日常生活の中に潜む数学を題材とし、情報の把握、解釈、考察、困難に出会った時の対処等、複数の力をはかる意図があります。また、「必要な学習を続ける意欲があり、学んだことを活かせる人」を確認するために、関数領域では基本的な知識を活用しながらも新たな視点を必要とする問題を出題しました。物事の規則性の中から構造を把握し活用する力は、課題解決力の基礎となり、入学後も必要とされる重要な力です。 国語(90分)
-
合格者平均点:20.04点/30点満点
例年同様、アドミッションポリシーとのマッチ度をはかることを目的に、今回リスニング問題と作文問題を新しく加えました。リスニング問題では、会話の中で条件を聞き取り、重要な部分を判断する力を有しているかを問うています。また、作文問題では問いの条件を読み取り、踏まえた上で、相手に適切に伝える力を有しているかを問いました。
例年と同じく、IT分野や多様性・共生、コト起こしなどといったキーワードに日ごろから触れ、「どういうことなのか」「なぜそれが大切なのか」考えるとともに、情報から必要なものだけを取り出し相互に伝えあう習慣がついている人であるかを問うことを意図しています。
ワークショップ選考
A/B方式 二次試験C方式- A/B方式
- テクノロジーを活用した未来の運動会を考えて、選手と競技装置の立体模型をつくり、3分でプレゼンテーションしてください。
- C方式
- 「桃太郎のその後」を教訓ある物語として考え、7分間の人形劇にして紹介してください。
上記の出題のもと、企画書作成、個別制作、グループ制作を含む複数のラウンドに分けて進行し、会場内に用意された材料を使い、合計3時間でグループで1つの作品に取り組んでいただく内容でした。様々な制約条件の中で、受験生一人ひとりがどのような行動を取りながら、作品を完成させていくのか。そのプロセスの中で、モノづくりへの興味・関心や経験の度合、正解のない課題への取り組み、他者との協働や自分とは違う考え方の受容、与えられた条件や材料を適切に処理する思考力、他者の活動から学ぶ学習力など、アドミッションポリシーとのマッチ度を多面的・総合的にはかることを意図しています。
面接選考
A/B方式 二次試験C方式A/B方式はグループ面接、C方式は個別面接を行いました。面接までの試験結果を踏まえた上で、神山まるごと高専の目指す人物像である「モノをつくる力で、コトを起こす人」や、アドミッションポリシーに対するマッチ度を確認しました。
C方式 個別課題
C方式ではA/B方式の取り組みを振り返り、それぞれの課題を乗り越える「学習力」を重要な評価基準に設定しました。そのため、不合格通知と同時に個別のフィードバックをお伝えし、以下4つの課題のいずれか1つを指定し、個別に取り組んでいただきました。
- モノづくり動画
- 過去3年間におけるあなたのモノづくり※の歴史を、90秒動画で自己PRしてください。
※ここで言うモノづくりとは
新しい企画を実現させるために手を動かしてつくった作品やアイディアが実現した成果物です。自身の頭の中を「カタチ」にした具体的な「モノ」を紹介してください。 - 自己成長動画
- あなたが神山まるごと高専に入学することで得たい成長はどのようなものですか? あなたが成長した先につくりたいモノや実現したいコトを紹介しながら、3分以内の動画で表現してください。
- 志望理由作文
- あなたが神山まるごと高専に入学することで得たい成長はどのようなものですか? 将来、あなたがつくりたいモノや実現したいコトを紹介しながら、1,000文字以内で表現してください。
- 再学力試験(数学)
- 1月7日(火)9:30に一斉に開始するオンライン学力試験(数学)を受験してください。
受験生本人への得点開示
受験生の方には[本人の得点・合格者平均点・合格者最低点]を開示します。手数料は700円です。入試の情報開示を希望する方は開示請求期間内(2025年3月3日10:00〜3月14日17:00まで)に以下の手順に沿ってお申し込みください。
- 開示請求期間
- 3月3日(月)10:00〜3月14日(金)17:00
- 得点開示期間
- 4月1日(火)10:00〜4月30日(水)17:00
- STEP1
開示請求期間内にお申し込み本人以外の開示請求は認められません
- STEP2
必要情報を記入し
手数料を入金する- STEP3
公開期間になるとマイページにて
成績情報を開示します
入試に関する
お問い合わせ
- 神山まるごと高専
アドミッションオフィス - メールアドレス:
admission@kamiyama.ac.jp
電話:050-1780-2844
(対応可能時間:平日9:00~17:00)