寺田・大南・国見が発起人となり、神山町での初の合宿を行いました。一泊二日、泊まり込みで議論を行い、学校の大きな方針や、存在意義、そして育成したい学生の根幹を決めました。テクノロジーとデザインと起業家精神を学ぶことは、この当時から定められた本校の根幹です。

日経産業新聞の「高専にまかせろ」のコーナーで、神山まるごと高専が大きく報道されました。開校まで4年も期間があったこの当時から、大きな期待が寄せられていました。

高専の学校長募集をプレスリリースで発表しました。ビズリーチ社の協力で、同社の転職サイト上でも掲載しました。1年で、国内外、さまざまな方から、500通以上の申し込みをいただきました。

本校の肝である、テクノロジー・技術教育の統括ディレクターが決定しました。福野は自身も起業家であり、福井高専出身で技術教育を形づくるには最適な人物です。

神山まるごと高専について、徳島県下の皆様に知っていただこうと、「進路を探している13歳以下のみなさんへ」をタイトルとして、徳島新聞に一面広告を掲出しました。

運営メンバーの約半日にわたる議論の末、本校の目指すビジョンが定まりました。「神山町から未来のシリコンバレーを生み出す」は、本校から実際に卒業生が輩出された結果、神山町からイノベーションが生み出され、それを起点に企業や人材が再度集積し、シリコンバレーのような存在になって欲しいという想いがこめられています。

本校にブランディングを一手に担う、クリエイティブディレクターに、オーダーメイドウェデイングのCrazy Wedding創業者、山川咲が就任しました。本校を知ってもらうためのブランディング施策を一手に担います。

神山まるごと高専をみんなで創ることを目指し、視聴者参加型のイベント「まるごと高専円卓会議」が開催されました。最初のゲストは、東京大学松尾豊教授、コラムニスト島田彩さん、NEWPEACEの代表高木新平さん、Business Insider編集長の伊藤有さん。未来の学校創りに関して、激論を交わし、150名が参加されました。

学校長大蔵による、神山町民向けの説明会を神山町内で実施しました。当日は50名の町民の皆様にお越しいただき、直接、神山まるごと高専に関するご質問やご意見をいただきました。

企業版ふるさと納税が本校に適用され、日本で初めて、ふるさと納税で学校が設立されることとなりました。早速、株式会社アカツキ、さくらインターネット株式会社、株式会社JMDC、スパークス・グループ株式会社、株式会社LITALICOの5社様が支援に名乗りを上げました。

経営チームの寺田・山川・大蔵・伊藤で、神山町長を表敬訪問しました。学校創りのいまを伝えるとともに、神山町としての期待の言葉をいただきました。夜な夜なカリキュラムについて熱い議論が行われていました。

進めてきた教員採用の「理事面談」を開催。全国から数百人の意欲のある先生から応募をいただいたなかでの最終面談。まだまだ未完成な部分もあり、それを一緒につくってくれる仲間と出会えた気がしました。

初となる学校説明会を「プレ学校説明会」と題して開催。30名の中学生が集まりました。このプレ学校説明会を皮切りに、オンラインを中心に学校説明会は開催され、1年で延べ1000名以上が参加しました。

新たに校舎が建設される神山町大埜地で、安全祈願祭が執り行われ、校舎の建設がスタートしました。

認可申請中で教員の顔出し、外部露出ができない中、起業家たちで構成された「起業家講師」の皆さんが、率先してイベント登壇、説明会での登壇を買って出てくれました。
起業家講師は、50名を超えています。

2022年8月31日、文部科学省より神山まるごと高専の設置認可がおり、正式に開校が決定しました。
これまでの学校づくりにご協力をいただいた皆様に熱く御礼を申し上げます。

399名の受験者の中から、44名の合格者を発表。学生が全国各地から「モノをつくる力で、コトを起こす」ことを目指した学生たちが集まります。

新設の校舎「OFFICE」と旧神山中学校をリノベーションした寮「HOME」が3月13日に完成し、竣工式を行いました。OFFICEは神山杉をふんだんに使った木の香りが残る校舎に。そしてHOMEは、神山中学校の名残もある、温かみのある寮に生まれ変わりました。

4月2日、神山まるごと高専は開校し、44名の新入生を迎えることができました。2018年の構想キックオフから5年。いよいよ学校がスタートしました。「学校創り」はここまで。これからは学生たちと学びを深め、「テクノロジー×デザインで、人間の未来を変える学校」を目指していきます。