神山まるごと高等専門学校は、株式会社SmartHRとNstock株式会社の創業者である宮田昇始氏が、個人として神山まるごと高専へ10億円の寄付を決定し、2024年10月に、そのうちの３億円の寄付を実行したことを発表します。あわせて、その寄付金を元手として「宮田昇始スタートアップ基金」を設立しました。今後、3億円の資金の運用を開始し、その運用益は学校教育の質向上のために、教育体制の拡充に充てられます。合計10億円の寄付がなされ、「宮田昇始スタートアップ基金」の完成後は、学生の起業挑戦を後押しする給付型の奨学金として活用される予定です。

■寄付の決定および、「宮田昇始スタートアップ基金」設置の背景・概要について
連続起業家の宮田昇始氏は、2013年に株式会社KUFU（現SmartHR）を創業。2015年にクラウド人事労務ソフト「SmartHR」を公開し、2021年にはシリーズDラウンドで海外投資家などから156億円を調達してユニコーン企業の仲間入りを果たしました。2022年には同社CEOを退任し、Nstock株式会社を創業。非上場株式を2次流通させるためのセカンダリー事業をはじめとした、スタートアップ業界発展のために複数の事業を行っています。今回、Nstock社および宮田氏の目指す“スタートアップこそが日本を変える”という強い理念と、「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育成する、神山まるごと高専と目線が一致し、寄付の決定およびその寄付金を資金とした「宮田昇始スタートアップ基金」を設立しました。この基金の運用により、神山まるごと高専の学生のチャレンジを給付型の奨学金で後押しします。

具体的には、宮田氏より寄付される10億円の基金を運用し、その運用利益が奨学金として学生たちへ提供されます。基金完成までは、運用益を本校のさらなる教育の質向上に向けて、教員の採用を含む教育体制の拡充に充てられます。

なお、今回の寄付は、宮田氏がSmartHR社の株式のセカンダリー取引によって得た売却利益をもとに実行されています。

寄付および基金運用益の使い方の図

■宮田昇始氏の略歴およびコメント

氏名：宮田　昇始（みやた　しょうじ）
略歴：
2013年に友人と起業。2年間で10回以上の失敗を経て、2015年に人事労務クラウド「SmartHR」を公開。2017年に社名を「株式会社SmartHR」に変更、2021年には海外投資家などから156億円を調達しユニコーン企業に。2022年にSmartHRの代表を退任し、自身が感じたスタートアップエコシステムの課題を解決するための新会社「Nstock株式会社」を設立。Nstockは2024年に国内投資家などから30億円の資金調達を実施。

コメント：
本から影響を受け「なるべく若いうちに寄付をしよう」と思っていた時期に、経営者として尊敬している理事長の寺田さんから神山まるごと高専のお話を伺いました。テクノロジー×デザイン×起業家精神というコンセプトに共感し、自身のお金が未来のために使われる安心感があることから寄付を決めました。また、家族が四国の高専出身であったこと、私自身が中高の6年間を寮で過ごしたこと、起業家として2つのスタートアップを経営していることなど、個人的にゆかりを感じたことも、寄付を決めた理由です。寄付をする前から、何度か神山町に遊びに行かせていただき、神山町自体がユニークであることや、それゆえに集まってくる方々の魅力に気付きました。神山まるごと高専と神山町の発展により、今後さらに起業家教育が加速し日本の未来をより良くしていく一助になれたら、と思っております。

■寄付を受けて　学校長・五十棲 浩二 コメント
「今回の素晴らしいバックアップを心から感謝申し上げます。この寄付は、私たちの学生にとって単なる支援に留まらず、夢を追いかける勇気と自信を与えてくれるものです。宮田昇始氏やNstock社が見せてくださる挑戦の姿勢に触れることで、学生たちは「自分にもできる」という大きな希望を抱くでしょう。私たちもこの支援に応え、学生一人ひとりの無限の可能性を引き出し、彼らが未来を切り拓く力強い一歩を踏み出せるよう、全力でサポートしてまいります。」

（以上）

■「神山まるごと高専」とは
神山まるごと高専は、徳島県神山町に2023年4月に開校した5年制の私立高等専門学校です。
神山という地に根ざし、社会を動かす人材「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指します。

ウェブサイト
公式note
公式X
公式Instagram
LINE公式

■報道関係のお問い合わせ先
神山まるごと高専
広報担当（小池・矢野）
Mail: pr@kamiyama.ac.jp