神山まるごと高専と株式会社技研製作所が連携 リソースサポーターに参画し、「モバイルエコサイクル™」を教材としたコラボ授業を実施
私立高等専門学校 神山まるごと高等専門学校は、株式会社技研製作所(以下、技研製作所)が本校のリソースサポーターに就任したことを発表します。可搬式駐輪システム「モバイルエコサイクル™」を教材として提供し、技研製作所の社員が授業を行いながら、学生とともに「モバイルエコサイクル™」の外装デザインから機械装置の組み立て、制御プログラムの調整などを通じて、企業とのコラボレーションという開かれた学びを学生に提供します。
■パートナーシップの背景
神山まるごと高専は「テクノロジー×デザインで人間の未来を変える学校」をコンセプトに、「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育成しています。本校は普段よりスカラーシップパートナーとの課外活動や、起業家講師によるWednesday Nightなど学校外に開けた学びを学生に提供しています。
今回の技研製作所との連携は、同社の神山まるごと高専視察がきっかけです。同社が立地する同じ四国でモノをつくる力で、コトを起こすことに励む学生のために何か協力できないかと、同社の可搬式駐輪システム「モバイルエコサイクル™」の提供の打診をいただきました。「モバイルエコサイクル™」は、神山町で暮らしていく学生たちの移動手段である自転車を収納することができ、自転車を長く綺麗に活用することができます。そして、日常的な利用のみならず、今回、本校のグラフィックデザインの授業と連携し、教材として「モバイルエコサイクル™」を活用することとなりました。
授業では、学生たちが、神山町の景観を考えた「モバイルエコサイクル™」の外装デザインを校内コンペ形式で製作します。加えて、技研製作所の社員の皆さまから授業を通じて機械装置の組み立て、制御プログラムの調整などの実践的なモノづくりを学びます。授業は全7回を想定しており、設置となる約4ヶ月後まで学生たちの学びは続きます。お披露目会は2025年1月24日(金)を予定しています。
初回授業の様子(2024年10月2日)
■パートナーシップの内容
今回のパートナーシップにより実施予定の取り組みは以下の通りです。
・可搬式駐輪システム「モバイルエコサイクル™」の提供
・「モバイルエコサイクル™」を教材としたモノづくりの特別授業の実施
・ロボットコンテストなどの課外活動へのモノづくりサポート
※今後の協議に基づいて変更される可能性があります。
■可搬式駐輪システム「モバイルエコサイクル™」
必要な時に必要な場所へすぐに設置でき、不要になれば簡単に撤去できる、省スペース・高収容な駐輪システムです。徹底した分割組み立て方式のため、シンプルな手順で設置は1~2日、撤去は1日で完了し、運搬はトラック1台で行えます。外装面は自由に印刷可能で、景観に合ったデザインを叶えます。また、46㎡の敷地に58台収容でき、収容効率は一般的な平置き駐輪場の約2.3倍です。平均出庫時間は9.7秒とスピーディーで、通学ラッシュ時でも利用者を待たせません。
技研製作所 高知本社に設置している「モバイルエコサイクル™」
■神山まるごと高専 担当スタッフ新井 啓太のコメント
株式会社技研製作所に、本校のリソースサポーターとして参画いただき、学生のために可搬式駐輪システム 「モバイルエコサイクル™」を教材としてご提供いただけることを、大変ありがたく感じております。自転車を大切に扱う姿勢はもちろん、設置に向けたプロセスを通じて、多くの学びの機会をいただきました。
現在、学生たちはグラフィックデザインの授業において、直径6.74m、高さ5.94mにおよぶ大きな外装面のデザインに取り組んでいます。神山町の景観の一部を担う意識を持ちながら、創意工夫を重ねてデザインワークに挑戦しています。また、デザインの完成後は、機械装置の組み立てや、入出庫の制御プログラムにも触れさせていただく予定です。
高い技術を誇る技研製作所の皆様の姿や規格外の教材を通して得る学びが、学生たちのモノづくり力と探究心を大きく伸ばすきっかけとなることを期待しています。
(以上)
■株式会社技研製作所とは
株式会社技研製作所は、「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」を製造販売し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。
株式会社技研製作所HP
■「神山まるごと高専」とは
神山まるごと高専は、徳島県神山町に2023年4月に開校した5年制の私立高等専門学校です。
神山という地に根ざし、社会を動かす人材「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指します。
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神山まるごと高専
広報担当(小池・矢野)
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