私立高等専門学校 神山まるごと高等専門学校は、建築資材のアップサイクル活動を行うCraft Monster合同会社が本校のリソースサポーターに就任したことを発表します。Craft Monster合同会社は、本校の学生とスタッフに授業や課外活動で使用する木材として「アウトレット建築資材」の無償提供し、「モノづくり」の学びの促進や廃棄物問題・アップサイクル活動への理解促進に貢献します。

■パートナーシップの背景
神山まるごと高専は、2023年4月の開校より「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を行ってきました。授業などの取り組みで、モノづくりを行うにあたって、資材・材料は必要不可欠です。以前よりCraft Monster合同会社には、デザインの授業である「表現基礎」の木工で扱う材料や、学生の課外活動で使える材料を要望に応じてご提供いただいていました。
Craft Monster合同会社は、建設業界の廃棄問題・環境問題を解決するため、建築現場から発生する建築資材のアップサイクル活動を行っています。学生たちの豊かな視点で「ゼロから何かを生み出す」ことで、新しい資材利用方法が発見できることに期待し、今回のパートナーシップ締結に至りました。今回無償提供いただく「アウトレット建築資材」は通常、家づくりなどの材料として生まれ変わる建築資材です。本校としては、そういったアップサイクル品を用いた学びを通して、環境問題への意識醸成に役立てていきたいと考えています。

■パートナーシップの内容
今回のパートナーシップ締結を機に実施予定の取り組みは以下の通りです。
・神山まるごと高専の学生やスタッフへの、授業・課外活動で使用する木材の無償提供
・「アウトレット建築資材」活用に関してのアドバイス

※今後の協議に基づいて変更される可能性があります。

アウトレット建築資材を使用している様子(2024年7月14日)

■神山まるごと高専　デザイン担当スタッフ　越後正志のコメント
Craft Monster合同会社様に本校のリソースサポーターとして参画いただき、学生に「アウトレット建築資材」ご提供いただけることを、心より嬉しく思います。本校は「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育成していますが、ただ「モノをつくる」だけでなく、どのような材料を使い、その材料や制作物が環境にどのような影響があるか、というサイクルまで考えられる力を身につけてほしいと願っていました。
まさにCraft Monster合同会社様の建築資材の廃棄物問題に取り組んでいらっしゃる姿勢は、学生たちにとって廃棄物問題を考えるきっかけになると考えています。
「モノづくり」を通じてこれからも関わりが深まることを、楽しみにしています。
(以上）

■Craft Monster 合同会社とは
Craft Monster合同会社は、建築業界の廃棄問題に向き合い社会課題を解決するために2023年に誕生した会社です。「建築資材の廃棄をゼロに、資材の循環で、次世代に美しい地球をつなぐ」を企業ビジョンとしています。普段目にする建築素材は建物の形になるまでにさまざまなロスが発生してしまっていることはあまり知られていません。また、売れ残ってしまった建築資材だけではなく、製造過程、仲卸の倉庫、建築現場での余剰資材と各フェーズでロスが発生してしまい、新品・未使用品なのに消費者の手に渡らずに処分されるものも少なくありません。Craft Monsterはこういった行き場を失った建築資材を必要な人につなげることで、美しい地球を次世代につなげていきます。

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■「神山まるごと高専」とは
神山まるごと高専は、徳島県神山町に2023年4月に開校した5年制の私立高等専門学校です。
神山という地に根ざし、社会を動かす人材「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指します。

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