神山まるごと高専と株式会社ピエクレックスが連携 リソースサポーターとして毎年の衣服を無償提供し、 実証実験などから、サステナブルな社会の実現に貢献
私立高等専門学校 神山まるごと高等専門学校は、株式会社村田製作所と帝人フロンティア株式会社の共同出資による株式会社ピエクレックスが本校のリソースサポーターに就任したことを発表します。株式会社ピエクレックスは本校の学生に新素材「電気の繊維」ピエクレックスを用いた衣服の無償提供を毎年行い、製品を使用した実証実験や効果検証などを通して、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。
■パートナーシップの背景
株式会社ピエクレックスは、村田製作所と帝人フロンティアの共同出資によって設立され、人の動きを電気エネルギーに変換し、抗菌効果を発揮する新素材「電気の繊維」ピエクレックスを開発しています。アパレルメーカーへの素材提供のみならず、同社自らが企画・製造・販売するTシャツ、タオル、ソックスなど自社企画・製造・販売も手掛けています。
ピエクレックスの特徴として、植物由来の原料から作られているため、焼却することなく自然に循環することが可能です。これにより、使用後には最終的に土に還り、堆肥として次の植物を育てることもできます。その結果、消費者一人ひとりが簡単にサステナブルな社会の実現に貢献できるという大きな利点があります。
そして同社では、ピエクレックスを使用したアパレル製品や繊維製品を回収し、林業や農業での利活用を目的とする堆肥化までを、パートナー企業、自治体、福祉施設、学校法人等、多くのステークホルダーと連携・共創し構築しているアパレル・繊維製品の循環インフラ「P-FACTS（ピーファクツ）」（PIECLEX FAbrics Composting Technology Solution）を主導しています。
「P-FACTS」の推進により、同社では、消費者の皆様が気軽に参加できる、地域で使用し地域で再利用する“地着地消地循”が可能な真のサステナブルファッション社会の実現を目指します。
神山まるごと高専は、町の約85％を森林が占める徳島県神山町（※）に設置されており、自然環境の変化を学ぶことに適していると考えています。今回のリソースサポーターにおける連携を通してピエクレックスと神山まるごと高専は、学生に毎年衣服の無償提供を行うだけでなく、製品を使用した「P-FACTS」の実証実験や効果検証を行なっていきます。
学生たちは衣服という身近な製品と、神山町を土台とした「P-FACTS」の取り組みをきっかけにサステナブルを考え、学ぶことができます。
■パートナーシップの内容
今回のパートナーシップにより実施予定の取り組みは以下の通りです。
・神山まるごと高専の学生への毎年の衣服の無償提供
・神山まるごと高専と連携したP-FACTSの実証実験、効果検証
※今後の協議に基づいて変更される可能性があります。
■2024年ご提供プロダクト
なお、PIECLEXクルーネックTシャツ半袖を、本校1、2年生向けに提供いただきました。学年ごとに色を分けて配布し、6月に行われた球技大会でも使用させていただきました。
球技大会の様子 （2024年6月11日）
■神山まるごと高専 パートナー責任者 田中義崇のコメント
このたび、株式会社ピエクレックスさまにリソースサポーターとして参画いただき、また、本校学生向けに、PIECLEXのプロダクトを毎年提供いただけるとのこと、とても嬉しく存じます。
日本を代表するメーカーである村田製作所様と帝人フロンティア様の最先端の技術が詰まった素材の衣服を、ただ着るだけでなく、堆肥化しまた新たな衣類へと繋いでいくそのコンセプトはまさに、本校の目指す「モノをつくる力で、コトを起こす」を体現していると思います。製品をご提供いただくにとどまらず、今後、実証研究や製品開発にも携わらせていただけると幸いです。サステナブルファッション社会の実現に向けて、末長いお付き合いをよろしくお願いいたします。
（以上）
■株式会社ピエクレックスとは
株式会社ピエクレックスは、村田製作所と帝人フロンティアの共同出資により誕生した合弁会社です。「 “でんき（電気）のせんい（繊維）” で世界を変える」を企業ビジョンとしています。持続可能な社会の実現には、地球と人のどちらにもやさしいテクノロジーや取り組みが欠かせません。
高い環境保全性と従来にない性能をもつピエクレックスを、アパレル・ヘルスケア・一般消費財・産業財等に応用することにより、「着るだけ・使うだけ」で誰もが地球と人にやさしい未来に貢献できる世界を実現します。
■「神山まるごと高専」とは
神山まるごと高専は、徳島県神山町に2023年4月に開校する 5年制の私立高等専門学校です。神山という地に根ざし、社会を動かす人材「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指します。
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■報道関係のお問い合わせ先
神山まるごと高専
広報担当（小池・矢野）
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